スマホの文字が小さくて読みにくい…見やすくする設定を解説します
いつも「シニアのスマホお悩み相談室」をご覧いただき、ありがとうございます。相談員の前田です。
「スマホの文字が小さくて、画面がどうも読みにくい」 「老眼鏡をかけても、やっぱり文字が細かすぎて疲れる」
このようなお悩みを抱えていらっしゃる方は、決して少なくありません。スマホの画面は、写真や動画を見るのには素晴らしいのですが、小さな文字がびっしり並んでいると、なかなか読むのが大変ですよね。しかし、ご安心ください。スマホには、文字や画面全体を大きく表示するための設定がきちんと用意されています。
この記事では、あなたのスマホの文字を読みやすくするための、具体的な設定方法を分かりやすく解説いたします。ぜひ、ご自身のスマホで一緒に試しながら、快適に使えるようにしていきましょう。
なぜスマホの文字は小さく感じるのでしょうか?
スマホの画面は高性能で文字がはっきり表示されますが、画面サイズ自体が小さいため、一度に表示できる情報量には限りがあります。そのため、多くの情報を見せるために、文字が小さめに設定されていることが少なくありません。また、年齢を重ねると、近くの小さなものが見えにくくなる「老眼」の影響で、スマホの文字が特に読みづらく感じるようになります。
でも大丈夫です。スマホの「設定」を少し変えるだけで、驚くほど画面が見やすくなりますよ。
【第一歩】文字のサイズを大きくしてみましょう
まずは、スマホに表示される「文字のサイズ」だけを大きくする方法からご紹介します。これだけでも、普段使いの快適さが大きく変わるはずです。
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「設定」アプリを開きます
- スマホのホーム画面にある、歯車のようなマークの「設定」アプリを探してタップしてください。
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「画面表示」または「ディスプレイ」を探します
- 設定画面の中に、「画面表示」や「ディスプレイ」といった名前の項目がありますので、これを見つけてタップしてください。お使いのスマホの機種によって名前が少し違う場合があります。
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「文字サイズ」または「フォントサイズ」をタップします
- 「画面表示」の項目の中に、「文字サイズ」や「フォントサイズ」という項目があるはずです。これをタップしてください。
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スライダーを動かして調整します
- 画面に文字のサンプルと、サイズを調整するためのバー(スライダー)が表示されます。このスライダーを右に動かすと文字が大きくなり、左に動かすと小さくなります。
- ご自身が一番読みやすいと感じるサイズになるまで、少しずつ調整してみてください。文字のサンプルを見ながら調整すると、分かりやすいでしょう。
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設定を保存または確定します
- 調整が終わったら、画面の下や上部にある「完了」や「適用」といったボタンをタップして設定を確定してください。何も操作しなくても自動的に適用される場合もあります。
この設定で、ウェブサイトの文章やメッセージアプリの文字などが、全体的に大きく表示されるようになります。
【第二歩】画面全体の表示を大きくしてみましょう(表示サイズ/ズーム)
文字サイズだけではなく、アイコンや写真なども含めて、画面全体の表示を拡大することもできます。これを「表示サイズ」や「画面ズーム」と呼ぶことがあります。文字サイズを大きくするだけでは物足りないと感じる場合は、こちらも試してみると良いでしょう。
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「設定」アプリを開きます
- 先ほどと同じように、歯車のマークの「設定」アプリをタップします。
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「画面表示」または「ディスプレイ」を探します
- 「画面表示」や「ディスプレイ」の項目を再びタップしてください。
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「表示サイズ」や「画面ズーム」をタップします
- 「文字サイズ」とは別に、「表示サイズ」や「画面ズーム」といった項目があるはずです。これをタップしてください。お使いの機種によっては、「画面拡大」や「コンテンツサイズ」といった名前の場合もあります。
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スライダーを動かして調整します
- ここでも、画面全体の表示例と、サイズを調整するためのスライダーが表示されます。スライダーを右に動かすと、文字だけでなくアイコンなども含めて画面全体が大きく表示されます。
- 大きくしすぎると、一度に表示される情報量が減ってしまい、かえって使いにくくなることもあります。ご自身が最も使いやすいと感じるバランスで調整してみてください。
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設定を保存または確定します
- 調整が終わったら、「完了」や「適用」などのボタンをタップして設定を確定してください。
その他の「見やすさ」を向上させるヒント
文字サイズや表示サイズを変更する以外にも、スマホの画面を見やすくする便利な機能があります。
- 文字を太字にする: 設定の中に「文字を太字にする」といった項目がある場合があります。文字に厚みが出て、よりはっきりと見えるようになります。
- コントラストを調整する: 文字と背景の色の差(コントラスト)を強くすることで、文字がくっきり見えるようになります。こちらも「設定」の「画面表示」や「アクセシビリティ」の項目に設定がある場合があります。
- ダークモードを使う: 画面全体を暗い色(黒や濃い灰色)にし、文字を白くする「ダークモード」も、目の疲れを軽減し、文字を読みやすくする効果がある場合があります。
- 拡大鏡アプリを活用する: 特定の小さな文字だけを一時的に拡大したい場合は、スマホに標準搭載されている「拡大鏡」アプリや、新しく「拡大鏡」アプリをインストールして利用するのも良い方法です。
設定変更後の注意点
- アプリによっては表示が変わらないことも: 一部のアプリでは、独自の表示設定を持っているため、スマホ全体の設定を変更しても、文字サイズが変わらないことがあります。
- 大きくしすぎると操作しにくい場合も: 文字や画面表示を大きくしすぎると、画面に一度に表示される情報が少なくなり、スクロールする回数が増えたり、ボタンが画面からはみ出して見えにくくなったりすることがあります。ご自身にとって最適なバランスを見つけることが大切です。
- 元の設定に戻すことも簡単です: もし「ちょっと大きくしすぎたな」と感じたら、いつでも同じ手順で元の設定に戻したり、少し小さめに調整し直したりできますので、安心していろいろ試してみてください。
まとめ:自分に合った設定で、もっと快適に
スマホの文字が小さくて読みづらいというお悩みは、スマホの「設定」を少し変えるだけで、ぐっと快適になる可能性が高いです。
ご紹介した「文字サイズ」や「表示サイズ」の変更は、今日からすぐに試せる簡単な方法です。ぜひ、ご自身のスマホで設定を調整し、目が疲れにくく、もっと楽しくスマホを使えるようにしてみてください。
もし、操作中に分からないことがあれば、いつでも「シニアのスマホお悩み相談室」にご質問ください。私たちが、あなたのスマホ生活をサポートいたします。